【欅坂46】サイレントマジョリティーを超えろ!アイドルのヤバい神曲を集めてみました
サイレントマジョリティーショック……秋元康のプロデュースにより、2015年8月21日に誕生した欅坂46のデビューシングル『サイレントマジョリティー』のクオリティの高さに度肝を抜かされた人はどれほどいるのだろうか。
20,645,646 回。この数字は、YouTubeに公開された同楽曲の視聴回数(2016年7月20日時点)である。いちアイドルのデビューシングルとしては、いささか刺激が強すぎる数字群になっている。
今回は、彼女たちが成し遂げた“早すぎる偉業”に敬意を評し、『私的アイドルソング特集』をつくってみた。私は音楽の専門家でもないし、生粋のアイドルオタクでもない。そんな私は、アイドルソングにJPOPの粋のようなものを勝手に感じている。
「アイドルソングなんて聴きたくない」「キモい」「オタクっぽい」と、拒否反応を示す時代はとっくに終わったのかもしれない。げんに名だたるアーティストがこぞって彼女らアイドルに楽曲を提供している。
そこに商業的な意味以外のなにかを感じとることは、日本という島国を生きる一人の男のただのエゴにすぎない。知らないものを知ることで得られる喜びは、何ものにも代え難い素晴らしいものだ。これから紹介するアイドルソングが、読んでいるあなたの琴線に少しでも触れたのであれば、それだけで甲斐がある。そう、思います。
アイドルのヤバい神曲を集めてみました!
選定の基準は、「約3時間によるYouTubeの旅で私が“イイ”と感じたアイドルソング」の一点のみ。時系列を無視したチョイスになっているため、少々聴きづらいかもしれないけど許してね。
ベイビーレイズ/JUMP
2013年3月27日に発売されたベイビーレイズの3枚目のシングル『JUMP』。Dragon Ashのhiroki(G)率いるCell no.9が作編曲を担当している。
ハードなロック調でありながら、明るいポップチューン。アーティストが作った良曲を取ってつけたようにアイドルに歌わせるパターンはいくらでもあるが、この曲はちゃんとベイビーレイズの曲になっているように感じる。いい応援歌だ。
℃-ute/Bye Bye Bye!
2009年4月15日に発売された℃-uteの8thシングル『Bye Bye Bye!』。センターを萩原舞が務めている珍しい楽曲。現在5人で活動する℃-uteが6人で躍動する姿に懐かしさを感じるファンも多いだろう。
1990年代後期を彷彿させるレトロな曲調が特徴。どこか初期のSPEEDを感じる。キラキラしたアイドルが歌うにしては少々懐かしみを帯びすぎているが、そこがいい。
乃木坂46/君の名は希望
2013年3月13日に発売された乃木坂46の5枚目のシングル『君の名は希望』。センターポジションは生駒里奈が務めている。彼女たちの方向性を決定づけた“転機”ともいえる楽曲かもしれない。
「アイドルは可愛いだけじゃない」「こんないい曲もあるんよ」と、世の中に知らしめた功績は大きい。ピアノの旋律が心地よく、哀愁ある歌詞が心をしっとりと締め付けてくれるだろう。
私立恵比寿中学/誘惑したいや
2013年7月24日に発売された私立恵比寿中学の1stアルバム『中人』収録曲。ももクロの妹分として結成されたのは2009年。意外に歴史があるアイドルグループである。
『誘惑したいや』というやらしいタイトルとは裏腹に、明るい曲調になっている。等身大の淡い恋心をリアルに描いている……とでも言うのだろうか。とりあえず「誘惑されるならされたい」と邪な気持ちにもさせてくれる不思議で爽やかな一曲。
でんぱ組.inc/でんでんぱっしょん
2013年5月29日に発売されたでんぱ組.incの『でんでんぱっしょん』。コンセプトは「楽しいことがなきゃバカみたいじゃん!?」……心に闇を抱えながらもそれを美しく昇華させ体現する彼女ららしい直向きさを感じる良曲。
駆け抜けるようなイントロが格好良く、自然となにかに立ち向かいたくなるテンションぶち上げソング。LIVEでもかなり盛り上がりそうだ。「機会があったらLIVEに行ってみたいけど何故か勇気が沸かないアーティスト」の代表格である。
BABYMETAL/ヘドバンギャー
2012年7月4日に発売されたBABYMETAL2枚目のインディーズシングル『ヘドバンギャー』。いまや“世界のBABYMETAL”であるスターアーティストの初期曲。
歌詞は15歳の少女の物語を綴ったもの。「メタル×アイドル」の元祖は伊達ではなく、そのエモーショナル感はどこまでも突きぬけている。スクリームやツーバスの連打は燕頷虎頭さながら、とても勇ましい。
Berryz工房/友情 純情 oh 青春
2004年8月25日に発売されたBerryz工房の4枚目のシングル『ハピネス~幸福歓迎!~』のカップリング。YouTubeの再生回数は、大物アイドルグループにしてはかなり少ない。いい曲だと思うのだが…。
LIVEでの一体感が凄まじそうだ。2015年3月3日をもって無期限で活動を停止した彼女たちが躍動する姿は、映像を通していまでも多くのファンを勇気づけている。アイドルの力は偉大だ。
チームYJ/Choose me!
2010年2月17日に発売されたAKB48の15枚目のシングル『桜の栞』Type-Bのカップリング曲。チームYJ名義の歌曲。
雑誌『週刊プレイボーイ』と『週刊ヤングジャンプ』とのコラボ企画。それぞれの雑誌ごとにユニット「チームPB」「チームYJ」を結成。両チームが投票数を争った結果、チームPBの勝利。
敗北したものの楽曲の人気は高く、『AKB48単独リクエストアワー セットリストベスト100 2016』では42位にランクインしている。メンバーは、北原里英、河西智美、峯岸みなみ、指原莉乃、倉持明日香、仲川遥香、菊地あやか。
ゆるめるモ!/生きろ!!
2014年5月21日リリースされたゆるめるモ!の3枚目のミニアルバム『Electric Sukiyaki Girls』収録曲。ゆるめるモ!の中では数少ない典型的なアイドルソングとして製作されたが、ライブで披露される機会は少ないとのこと。
ゆるめるモ!とは、不思議な幽々とした魅力で、一部ティーンの教祖的存在になっている“あのちゃん”が所属するアイドルユニットである。
— あの (@aNo2mass) 2016年6月23日
おやすみホログラム & Have a Nice Day!/エメラルド
2015年4月に発売されたHave a Nice Day!とコラボしたシングル『エメラルド』。詳しくは全く知らないが、2014年5月に4人で結成され、7月に新メンバーが加入し5人体制となるが、活動方針の違いから9月にオリジナルメンバー3人を解雇したという面白いグループのようだ。(解雇…?)
その後、八月ちゃんと望月かなみからなる2人組ユニットとなった彼女らが満を持して発表した楽曲が同曲。都会のアングラでは、一部の狂信的なファンがこの曲を浴びながら踊り狂っているのかもしれない。アイドルソングとはとても思えない、センセーショナルな曲である。
ずんねfromJC-WC/14才のおしえて
2015年11月18日に発売されたfrom JC-WCのシングル『14才のおしえて』。劇場公開作品『女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』の出演者、蒼波純と吉田凜音の2人で結成された期間限定アイドルユニットとのこと。
プロデュースは大森靖子が務めている。2015年12月11日に吉田が15歳の誕生日を迎えることを受けて解散。期間限定にもほどがある気もするが、なんとなく耳に残るメロディは秀逸。今後の彼女たちの活躍に注目したい。
notall/Thanks a million ~ありがとう~
2016年3月8日に発売されたnotallの6枚目のシングル『Thanks a million ~ありがとう~』。「世界中のみんなでプロデュースできるアイドル」がコンセプトのソーシャルアイドルとのこと。
少々情報が入り組んでいるので公式HPから抜粋
SNSを通じてグループ名、ニックネーム、ロゴ、楽曲、衣装デザイン、グッズなどを募集し採用する、みんなでプロデュースできるアイドルとして2014年6月にデビュー。
現在までに8ヵ国以上の海外クリエイターが参加し、応募総数は20,000点を超えるなど、世界中のファンやクリエイターと共に活動中。
同曲は、タワレコ全店総合シングルチャート1位を獲得している。実績の割に、再生数をみると認知度がめちゃめちゃ低い。このパラドックスはいかに……。新しい形のアイドルとして活躍してくれることを祈るばかりだ。
まとめ…アイドルのヤバい神曲は人それぞれ在っていいじゃない!
「約3時間によるYouTubeの旅で私が“イイ”と感じたアイドルソング」を堂々と公開するという暴挙にでてみました。気に入っていただけたら嬉しいです。そして、なにかいい曲があったら是非教えてください。これからの人生は、もっと、もっと音楽に触れて生きていきたいと思うKULAでした。