過去の恋愛を振り返り懺悔。「それでも、ありがとう」(前編)
「人が過去の恋愛を思い出すとき」とは、どんなときなのだろうか。
最近、元カノのことをよく思い出す。
高校生のときに、はじめて付き合ったRちゃんとは、たった一ヶ月しか続かなかったけれど、恋愛の味を僕に教えてくれた大切な存在だ。
相武紗季写真集(DVD付)『10代 ~AIBU LOVE LIVE FILE~』
- 作者: 相武紗季,中村昇
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/06
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はじめてのキス、はじめてのデート、はじめての別れ……。
顔は正直タイプではなかったし、今考えるとべつに好きではなかったような気もする。芸能人でいうと、相武紗季に申し訳程度似ていた。
それでも、「付き合ってください」「はい」という一連のプロセスを踏んだ、はじめての大切な彼女だった。
友人の紹介で付き合ったRちゃん。制服のままデートにいった情景は、どこまでも甘酸っぱく、マーマーレードボーイよろしく僕の脳裏に焼きついている。
君に教えてもらったBUMP OF CHICKENの「ベル」って曲だけど、今では僕の得意ソングの一つになったよ。ありがとう。どうか、幸せに暮らしていてください。
つぎに付き合ったIちゃんは、はじめての年上彼女。たった一つしか違わないのに、高校生にとってはその一つがとても大きく、大人っぽく感じるものだ。
それだけ時間の流れはゆっくりと、懸命に流れていたのかもしれない。
彼女はショートカットでボーイッシュな一面があり、真鍋かをりに似ていた。僕は吉井和哉にはなれなかった。麒麟の川島さんにはシンパシーを感じたりもした。
Iちゃんとは、同じ県内とはいえ電車で2時間近くかかる距離に暮らしていた。プチ遠距離恋愛ってやつだ。
わざわざ長時間かけて街に出てきてくれているのに、いつもカラオケにしか連れて行かなくてごめん。
イエモンの曲「JAM」しか知らなくてごめんね。「LOVE LOVE SHOW」「BURN」とか大人っぽいヤツ知らなくてホントごめん。
そういえば結婚して子供もできたらしいね。別れたあともいろいろ相談にのってくれてありがとう。どうか、幸せに暮らしていてください。
つぎに付き合ったEちゃんは、違う高校に通う同じ年齢の子。ヴィジュアル系が好きなバンギャというやつだった。
さよなら「ヴィジュアル系」~紅に染まったSLAVEたちに捧ぐ~ (竹書房文庫)
- 作者: 市川哲史
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「アンティック-珈琲店-」「D'espairsRay」「Plastic Tree」「Kagrra,」……僕が今だに隠れV系オタクなのはこの子のおかげ。
はじめてカラオケに一緒に行く人にもれなく引かれれるはこの子のせい。
そして、はじめて「ケンカ別れ」したのもこの子がはじめてだった。当時、大学受験を控えていた彼女は精神的に不安定だったように思う。
彼女からプレゼントされたMDを通学中にヘヴィロテしていた僕。なんの脈絡もなく返却を促された。
「そういえば、あのMD返してくれない?借りたものは返すよね?ちょっと信じられないよ、そういうところ」
罵声だった。おしとやかで笑顔がプリティーな彼女はそこにはいなかったし、「MDくれたんじゃなかったんかい」と、いう僕の声も虚しくかき消された。
音楽ではじまった恋は、音楽で終わった。
君と撮ったプリクラはあの日を境にすべて破り捨てたよ。物持ちがいい僕にとってはすごく珍しいことなんだよ。それでも好きだった。
君の家に遊びに行ったとき、僕が持っていった少年ジャンプを豪快に笑いながら読んでいた巨乳のお姉さんは元気かな。
君の部屋でふたりにいるときにそっと侵入してきた、諜報活動がやけにうまかった妹さんは元気だろうか。
君と付き合って学んだことは、「XもLUNA SEも凄いけど、それを支えるファンはもっと凄い」んだってこと。
ありがとう。どうか、幸せに暮らしていてください。
今回はここまで。
気が向いたら、後編を書きたいとおもいます。