【速報】甲子園準決勝!仙台育英 対 早稲田実業 の結果ハイライト
2015年8月19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた、第97回全国高校野球選手権大会準決勝第一試合、仙台育英(宮城)と早稲田実業(西東京)の戦いの結果を、野球ド素人の私がハイライト形式でお届けします。
両校の先発投手は、仙台育英が佐藤世、早稲田実業は松本。互いの自慢の打線をいかに抑えられるか、両校の右腕エース同士が凌ぎを削る投手戦となりそうな予感がします。
▽一回表 仙台育英の攻撃
初回は三者凡退でピシャリ。松本投手は、準々決勝の疲れを見せず気合の込もった球をキャッチャーミットに鋭く投げ込む。
▼一回裏 早稲田実業の攻撃
こちらは三者凡退とはいかなかったが、佐藤世投手も気合は十分。悲願の初優勝をつかみ取れるか。瀬藤世投手対清宮選手の初めての対決は、佐藤世投手に軍配が上がった。
▽二回表 仙台育英の攻撃
2アウト1,3塁と得点のチャンスを作るが先制点は挙げられず。早稲田実業の清宮選手は守備も安定しているようだ。
▼二回裏 早稲田実業の攻撃
デッドボールで一塁にランナーを進めるがチャンスを生かせず。
▽三回表 仙台育英の攻撃
この回最初の打者、九番の佐藤世が2塁打で出塁。その後、佐藤将のフェンス直撃のヒットでランナー2,3塁。続く打者、二番青木のタイムリーヒットにより仙台育英が二点を先制。なおもノーアウト、仙台育英の打線に火が付いた。その後大量得点の気配もあったが、追加点は一点に留まる。
【3-0】
▼三回裏 早稲田実業の攻撃
2アウト1,2塁の場面で迎えたバッターは三番清宮。初球を積極的に打ちに行くが打球は内野に転がる。アウトになると思われたが守備陣の乱れもありなんとか出塁。ラッキーボーイ清宮。2アウト満塁の場面で打席に立った四番の加藤は打つ気MAX。さぁ勝負だと思った次の瞬間、佐藤世投手が見事な牽制球を決めてみせ、満塁のピンチをクレバーな対応で凌いだ。
▽四回表 仙台育英の攻撃
この辺りから両チームの守備陣にエラーが少しずつ目立つようになる。やはりこの準決勝の大舞台に挑む選手のプレッシャーは相当なものがあるようだ。佐藤世投手による送りバントでノーアウト2塁。ここで早稲田実業が投手交代。松本に変わって入ったのは3年の上条。ベンチに座る和泉監督の早めの采配が功を奏すか。その後一番の佐藤将のタイムリーにより1点を追加。その後2アウト1,2塁の場面で三番平沢の3ランホームランが炸裂。仙台育英の打線が遂に爆発した。
【7-0】
▼四回裏 早稲田実業の攻撃
ここから早稲田実業の猛追がはじまるのか。地方大会を含め“奇跡の快進撃”を続けてきた彼らなら、準決勝の大舞台でも魅せてくれるはず。
▽五回表 仙台育英の攻撃
ニュースを見ていたため謎。
▼五回裏 早稲田実業の攻撃
ニュースを見ていたため謎。
▽六回表 仙台育英の攻撃
ニュースを見ていたため謎。
【7-0】
ふぅ。スコアは変わらず7-0のままでした。途中でニュースが挟まったんですぐに中継に戻るかと思ったのですが、総合からEテレに乗り替わっていたようです。そういえばこんなんだったな甲子園…ごめんなさい。
▼六回裏 早稲田実業の攻撃
2アウト1、2塁の場面でバッターは六番富田。なんとか得点をもぎ取りたかったところだが打球はセンターに高く打ち上がり2者残塁。そろそろ追い上げないと苦しいか。がんばれ!
▽七回表 仙台育英の攻撃
攻めのピッチングで0点に抑える。ここから反撃の狼煙を上げられるか。なんとか打線に繋げたい。
▼七回裏 早稲田実業の攻撃
フォアボールで出塁するも、あえなくダブルプレー。2アウトランナーなし。早稲田実業の選手はもちろんまだまだ諦めていない。バットを握る手に力が込もっている。ここで仙台育英の佐藤世投手がこの日7つ目のフォアボール。制球が定めっていないが、要所要所を抑える巧みなピッチングが早実の鬼門となっているようだ。
【7-0】
▽八回表 仙台育英の攻撃
早稲田実業のピッチャーは服部に変更。この日4人目。一年生ということもあり、この大舞台での経験は彼の大きな財産となるだろう。この選手、一年生とは思えない落ち着きを見せる。見事に0点に抑えた。
▼八回裏 早稲田実業の攻撃
残り2回で最低7点以上を取らなければ、早稲田実業に“勝利”はない。正に正念場。アルプススタンドから選手達に送られる吹奏楽部の音色、応援団の声援が大きく球場に鳴り響く。1アウトランナーなしの場面で三番清宮。この日は内野安打1本。そろそろ一発が見たいところだが、ファーストフライに倒れる。仙台育英の気迫のこもった守備もあり、追加点はなし。早稲田実業の選手たちの顔にはそれでも笑顔が浮かぶ。懸命だ。
▽九回表 仙台育英の攻撃
この回もマウンドに立つのは一年生の服部投手。キャッチャーのキャプテン加藤の好リードもあり、実に伸び伸びと投げている。この選手、これからの早稲田実業を引っ張る存在になるかもしれない。キャプテンの加藤の口元は、「ナイスボール」。ここで負ければ組むことは最後になるであろう“刹那のバッテリー”。後輩に伝えたい何かがあるのだろう。熱い。結果服部、見事に0点に抑える。
▼九回裏 早稲田実業の攻撃
早稲田実業の最後の攻撃。死力を尽くすべくバッターボックスに入る選手たち、絶対に打ってやるんだと。仙台育英の佐藤世の壁はここでも厚く立ちはだかる。2アウトランナー1塁。代打で入った3年菊地がこの夏初めての打席でヒット。チームの想いはひとつだ。「勝ちたい」。3アウト、試合終了。
【7-0】
おわりに
仙台育英は26年ぶりの決勝進出を決めました。結果だけ見れば圧勝。ここまで快進撃を続けてきた早稲田実業の“夏”は終わりました。この試合最大の試金石は八回表にマウンドに上がった服部投手でしょう。夏の準決勝の舞台で強力打線を2回無失点に抑えたことは、大きな“自信”と繋がるはず。
最後まで戦い抜いた、早稲田実業の選手たちに心から拍手を送りたいです。君たちの躍動感あふれるプレーに勇気をもらったひとりの男がいまここにいる。そして、仙台育英には優勝することを期待したいと思います。
一年生にして“怪物”と世間を大いに賑わせてくれた早稲田実業の清宮選手。彼は、涙を流しながらも“甲子園の砂”を持って帰らなかったそうです。そう、“次の夏”に誓いを立てて。